Googleさんが先週、Pixelシリーズのスマートフォンで心拍数と呼吸数の測定ができるようになるよ、と発表した際、真っ先に浮かんだのは「せっかくFitbitの買収が完了したのに? なぜ今?」という疑問でした。Fitbitのスマートウォッチやトラッカーなら、随分昔から心拍数も呼吸数も測れます。しかも、スマートフォンでの測定より手軽です。言っちゃえば、Apple Watchなら血中酸素濃度も心電図も測れます。
まさか、みんなが楽しみにしている「Pixel Watch(仮)」を出さずに何でもスマートフォンで済ませるつもりじゃないですよね?
もちろん、そんなことはないです。トラッカーを含む、さまざまなガジェットで、さまざまな生体情報を記録できるようにしていこうという、壮大なプロジェクトの、これは第一歩なのでした。
このプロジェクトは、2008年発表の「Google Health」の管轄。Google Healthについては、昨年1月にこの連載「Googleさん」で紹介したように、AIなどのGoogleの技術を駆使して「すべての人が最も健康な生活を送れるようにすること」を使命とする部門です。昨年ご紹介してから着実に成果を出し続けていて、Appleと協力して開発した新型コロナ曝露通知APIのGoogle側で中心になったのも、このチームです。
Pixelスマートフォンでの心拍数計測は、Google Healthのこれまでとこれからを紹介するバーチャルイベント「The Check Up」で発表したことの1つ。
このイベントでは、以下の取り組みが紹介されました。
Pixelでの心拍数計測は、上記の下から2番め、「スマートフォン技術はいかにしてヘルスケアを改革するか」のコーナーで紹介されました。
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