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パナソニックの中村邦夫元社長が死去 IT バブル崩壊後の事業再編をけん引

» 2022年11月30日 20時13分 公開
[ITmedia]

 松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の中村邦夫元社長が11月28日に肺炎のため亡くなった。83歳だった。30日にパナソニックが明らかにした。

右が中村邦夫元社長(写真は2005年に日立製作所とPDP事業の包括的協業を発表した時のもの)

 中村氏は滋賀県出身。大阪大学経済学部を卒業した1962年に松下電器産業(当時)に入社し、アメリカ松下電器の副社長やイギリス松下電器の社長を務めた。

 社長に就任したのは2000年6月。ITバブル崩壊後は危機的状況の中で構造改革をけん引し、グループをV字回復に導いた。

 社長退任後は日本経済団体連合会の副会長として日中経済関係の発展や経済法制の整備などに尽力。2020年には国内製造業の発展への貢献と国家行政に寄与したことで「旭日大綬章」を受章している。

 通夜と告別式は近親者のみで執り行った。パナソニック ホールディングスは後日「お別れの会」を行う。

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