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デジタル庁、初心者向け「Webアクセシビリティー」導入ガイド無償公開 非技術者向け、専門用語は少なめに

» 2022年12月06日 17時40分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 デジタル庁は12月6日、Webサイトへのアクセスしやすさ「Webアクセシビリティー」の解説資料「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を公開した。55ページに及ぶPDFをWebサイトで無償公開している。技術者ではないデザイナーや行政人材など初心者を対象にした資料で、専門用語をなるべく減らし、図解を多めに盛り込んだという。

デジタル庁、「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を無償公開

 Webアクセシビリティーの品質規格として参考になることが多い「JIS X 8341-3:2016」の制定以降に出てきた、比較的新たな課題に対しての対応事例などを掲載。例えば、スマートフォン向け表示への対応例などを紹介している。資料内の事例は、デジタル庁内業務で蓄積してきた実例に基づいて取り上げているという。

資料の一部ページ

 デジタル庁は「Webアクセシビリティーを向上させるには、非常に専門的な複数の規格とガイドラインが必要。一方で、適切なやり方が分からないまま、現在は間違っている対応の踏襲、不要・過剰な対応、不適切な対応をしてしまう場合がある」と説明。初心者が利用できる行政機関向け研修資料が足りていない現状を指摘した。

 そこで広報・サービス開発などを担当し、Webアクセシビリティーの改善に取り組む必要がある事業者向けに、知識ゼロからWebアクセシビリティーを学べる解説資料を作成。調達・受託事業者と適切なコミュニケーションが可能になることを目指したとしている。

 後日、同資料のHTML版や解説動画、調達仕様書のひな型集、早見表なども公開する予定。

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