デジタル庁の求人要件がTwitterで話題になっている。政府職員が使う基盤サービスの開発エンジニアを募集するもので、必須スキルとして「Webアプリの開発経験5年以上」や「C#によるWebバックエンドアプリケーション開発経験3年以上」「TypeScript、React、Vue、GitHubなどを用いた開発経験2年以上」など10項目を記載している。
業務内容は「公的機関で使用するID管理基盤の設計・開発」「連携サービスとの相互運用・相互接続、プロビジョニングを行うサービスの設計・開発」などの他、各設計の最適化や品質向上のための分析、改善業務など。必須スキルは下記10項目。
(原文ママ)
雇用形態はデジタル庁職員で、身分は非常勤の一般職国家公務員。任期は入庁日から1年。給与については「職務経験や職務内容などを勘案し、常勤職員との権衡を考慮して決定する」とし、具体的な金額は記載していない。選考は書類審査後、2〜3回程度の面接を行うという。
この求人内容を見たTwitterユーザーからは「こんな人材見たことない」募集するのは自由だけど、応募くるのこれ?」など内容に否定的な声が見られた。一方「別にそこまでとっぴな内容でも無いし、これなら年俸500万〜800万くらいで人採れるのでは」「該当する人は結構居るけど、大体自分で会社やってる」「給与面だけが気になる」など内容は妥当とする意見も上がっている。
ITmedia NEWSはこの求人についてデジタル庁に話を聞いた。必須スキルの設定について、同庁の人事担当者は「デジタル庁の職員向けサービスの基板を内製化する仕事であるため、募集要項にあるような優秀なエンジニア層を募集しているため」と話す。
「エンジニアを採用する際には、すでに入庁しているエンジニアと相談して募集要項を決めてきた。要求水準としては、職務に当たるプロジェクトの重要性を考えると至極まっとうなスキルを要求していると考えている」(デジタル庁)
また給与について、具体的な金額はどの程度を検討しているのか伺ったところ「具体的な金額については答えられないが、給与の決め方として市場価格を重要視している」とし「民間企業ではどのくらいの給与となっているのかなど、一般的な人材市場での給与相場も参考にしている。いわゆる霞が関のイメージにあるような年功序列制度ではない」と話した。
「あくまで市場価値やスキル、経験、業務内容などを勘案して給与形態を決めている。選考を進めていく中で給与額を提示し、オファーさせていただきたい」(デジタル庁)
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