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不動産会社のいない“セルフ内見”、スマホ1つで ユカイ工学とFLIEが実証実験

» 2022年12月07日 17時45分 公開
[ITmedia]

 ロボットやIoT機器の開発を手掛けるユカイ工学(東京都新宿区)は12月7日、マンションなど不動産物件の“セルフ内見”を可能にする「スマビュー」技術の実証実験を始めた。「不動産会社とのやり取り、当日の営業担当者立ち会いは一切必要ない」という。

 不動産の直接取引サイト「FLIE」を運営するFLIE(東京都渋谷区)と協力。物件にユカイ工学が開発したスマートロックやセンサー搭載の「スマビューボット」を設置し、内見希望者がスマートフォン1つで解錠できるようにした。

 内見希望者はFLIE上で対象物件を検索し、カレンダー画面で内見を予約する。登録した電話番号のスマートフォンに「スマビューアプリ」(iOS、Android)を導入し、SMS認証を行っておく必要がある。

 当日はインターフォンのカメラに向けてスマートフォンの画面に表示されたQRコードをかざすとオートロックが解除される。部屋の鍵もアプリ操作によりワイヤレスで解錠できる。

FLIE上で対象物件を検索し、内見を予約
QRコードをかざしてオートロックを解除

 FLIEは一都三県(東京、神奈川、千葉、埼玉)を中心に1500件以上のリノベーション物件を掲載している不動産直接取引サイト。このうちスマビュー対応物件は98件となっている(22年12月7日時点)。

 ユカイ工学は「売主にとっては、エントランスなど共用部の工事などが必要ないため導入のハードルは低い。買主は仲介手数料がかからず、コストを抑えて不動産を購入できる」と説明。2023年中の本格展開を目指す。

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