ベネッセコーポレーションは12月12日、販売管理システムやマーケット情報の分析基盤といった基幹システムをクラウド化したと明らかにした。フロントエンドシステムはMicrosoft Azure、それ以外にはOracle Cloud Infrastructureを活用したマルチクラウド構成に。コロナ禍によって急増したオンラインサービスの利用に対応するという。
基幹システムの移行に当たっては日本オラクル、SIerのアシスト(東京都千代田区)が協力。2021年10月から22年8月にかけて順次クラウド化した。移行から4カ月後の12月時点で、問題なく稼働しているという。今後はマルチリージョン化による可用性向上や、まだオンプレミス環境にあるシステムのクラウド化も検討する。
ベネッセコーポレーションでは、コロナ禍を機に通信教育サービスの会員数が急増。オンラインサービスの利用者も増え、より柔軟にサーバの規模などを調整できるクラウド化を迫られていたという。
すでにフロントエンドはAzureに移行していたものの、基幹システムはオンプレミスのままだった。一方で、米Oracleのオンプレミス向け製品やサービスを使っていたことから移行性を考慮した結果AzureとOracle Cloudのマルチクラウド環境へ採用するに至ったという。
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