11月11日に公開となった新海誠監督の映画最新作「すずめの戸締り」。制作に当たってはレンダリングなどの用途にクラウドサービス「Amazon Web Services」を活用しており、エンドロールにもAWSのロゴが載っているという。実際にクラウドで制作環境を構築・提供したシリコンスタジオ(東京都渋谷区)が発表した。
シリコンスタジオはクラウドを活用したレンダリング環境をAWSで構築。さらに、オンプレミスとAWS環境を組み合わせてレンダリングできる環境も設計・構築し、映画を制作したコミックス・ウェーブ・フィルム(東京都杉並区)に提供した。一連のシステムは映像制作ソフト「After Effect」や3Dモデリングソフト「3ds Max」「Houdini」などとも連携できるという。
環境の構築には、仮想サーバ「Amazon EC2」のうち、途中で利用を中断される可能性がある代わりに、安く利用できる「スポットインスタンス」を活用。レンダリングの管理などを行える「AWS Thinkbox Deadline」も組み合わせて設計したという。
シリコンスタジオはゲーム業界向けの開発支援やミドルウェアの提供、人材派遣などを手掛ける企業。米Googleが提供しているクラウドゲーミングプラットフォーム「Stadia」などにもミドルウェアを提供している。
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