ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

リコー、グループ13社の経理システム基盤をOracle Cloud化 運用コスト半減の見込み

» 2022年11月28日 17時27分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 リコーグループ13社が、経理業務システムの共通基盤を「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)に移行した。従来はオンプレミスで運用していたが、老朽化などに伴いクラウド化したという。新基盤では年間の運用コストが従来の半分程度になる見込み。日本オラクルが11月28日に発表した。

 OCIの東京リージョンに本番環境を構築。大阪リージョンにバックアップを配置し、耐障害性・事業継続性を高めた。移行は2021年6月に開始し、22年8月に完了。そのまま稼働を始めたという。

 対象の13社ではこれまで、データセンターに本番環境を構築し、磁気テープにバックアップを保存していた。一方でハードウェアの保守期限切れや老朽化が迫っており、移行の必要があった。ただ、システムが大規模で、約45TBにも及ぶデータも抱えていることから、見込まれる移行コストや作業時間が膨大で、クラウド化は難しいと判断していたという。

 しかし、旧システムで米OracleのERPソフト「Oracle E-Business Suite」などを使っていたことから、OCIであれば移行がしやすいと判明。そこで日本オラクルのコンサルティングを受けつつ、グループ企業内のITインフラ構築・管理を手掛けるリコーITソリューションズ(横浜市)が主導する形で移行を実現したという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.