米Googleは12月8日(現地時間)、10月に予告していたChromeブラウザでのパスキー利用を、ロールアウト中の「Chrome Stable M108」で実現すると発表した。
パスキーとは、5月に米Appleと米Microsoftとともに発表したFIDO Allianceの「マルチデバイス対応FIDO認証資格情報」の通称。業界標準のAPIとプロトコルに基づく公開鍵暗号化を使い、面倒なログイン名とパスワードの入力を省いて安全にログインできるようにする機能だ。
このChrome最新版では、Windows 11、macOS、Androidでパスキーが有効になる。Androidでは、「Googleパスワードマネージャー」を介して同期される。
パスキー対応サービスにログインする際、AndroidあるいはiPhoneからパスキーを選択できるようになる。
このアップデートで、WindowsとmacOSのChromeの「設定」→「自動入力」→「パスワードマネージャー」でパスキーを管理できるようになる。
パスキーでログインできるのは、WebAuthn APIを採用しているWebサイトだ。今のところ、PayPalやBest Buy、KAYAKなど、一部のサービスに限られる。
Google、AndroidとChromeでのFIDOの「パスキー」サポートを年内開始へ
Safariに新たな認証機能「パスキー」 Apple、流出もフィッシングも起きないと力説 位置情報遮断機能も
AppleのFIDOサインイン認証情報「パスキー」の仕組み Google、Microsoftと共同で推進する「パスワードを不要にする認証」
Apple、Google、Microsoftがパスワードなしサインイン標準サポート拡大Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR