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Safariに新たな認証機能「パスキー」 Apple、流出もフィッシングも起きないと力説 位置情報遮断機能も

» 2022年06月07日 19時30分 公開
[谷井将人ITmedia]

 米Appleは6月6日(現地時間)、最新のmacOS、iOSに搭載する新たな情報セキュリティ機能について説明した。生体認証機能「パスキー」や、位置情報の共有を強制的に停止できる「Safety Check」機能などが新登場した。

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 Webブラウザ「Safari」では、パスワードの代わりにTouch IDやFace IDなどの生体認証を利用するパスキー機能を追加する。同機能を使えば、フィッシング詐欺によってパスワードを盗まれることも、認証情報が流出することもないとしている。

photo Webサーバに情報を保管しないため認証情報が流出しないという

 生体認証デバイスなどを利用して安全なログインを実現する規格を定めるFIDO Allianceとの連携で、異なるプラットフォームのデバイス上でもシームレスに動作するとしている。

 最新のiOS16では、情報の共有設定を管理できる「Safety Check」機能を追加する。家庭内暴力や虐待などへの対策として、位置情報の共有を強制的に停止する、各種アプリのプライバシー設定をリセットする、全ての端末からiCloudをサインアウトさせる――といった情報管理機能を備える。

 新macOS「macOS Ventura」のリリースはパブリックβ版が7月、正式版が今秋。iOS16も今秋に無償提供する。

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