「WWDC22」まとめ M2搭載MacBook Air／Pro、iPhoneがMac用Webカメラ化、Mac値上げショック

[吉川大貴，ITmedia]

　米Appleが6月6日から（現地時間）開催している開発者会議「WWDC22」。すでに新型「Macbook Air」やiOSの新バージョンなど、ハード・ソフト問わずさまざまな新発表があった。ここまで公開した記事を基に、WWDC22の発表内容をまとめる。

新型「MacBook Air」登場

　Appleは、自社チップ「Apple M2」を搭載した新型「MacBook Air」を発表した。発売は7月の予定。国内価格は16万4800円から。

新型MacBook Air

　参考：新型「MacBook Air」登場　新デザインで“M2”搭載　4色展開で液晶は“ノッチ”付き　16万4800円から

13インチ「MacBook Pro」も新モデル

13インチ「MacBook Pro」の新モデル

　MacBook Airに続き、「MacBook Pro」13インチの新モデルも発表した。MacBook Airと同じくApple M2を搭載する。国内価格は17万8800円で、7月に発売する予定。

　参考：「MacBook Pro」13インチも“M2”に　デザインそのまま「Touch Bar」も継続　17万8800円から

M2チップはM1比でCPUが18％、GPUが35％高速化

Apple M2

　MacBook AirとMacBook Proが搭載するM2チップの詳細も明らかになった。前モデル「Apple M1」に比べ、CPUは18％、GPUは35％高速化したという。

　参考：Appleの新チップ「M2」　M1比でCPU18％、GPU35％高速化　8KやProRes専用ビデオエンジンも

Mac用OSに最新版「macOS Ventura」

macOS Ventura

　Mac用OSの最新版「macOS Ventura」も発表になった。パブリックベータ版を7月中に提供予定。正式版を今秋、無償アップデートで提供する。

　参考：macOS VenturaはiPhone連携がさらに進化　LiveTextがついに日本語対応

　Mac OS XからmacOS Venturaまでの歴史を軽く振り返る

iPhoneがMac用Webカメラに

新機能のイメージ

　macOS Venturaは、iPhone XR以降のiPhoneをWebカメラとして使える新機能を搭載する。FaceTimeに加え、「Zoom」「Microsoft Teams」「WebEx」といったWeb会議ツールでも使えるという。

　参考：iPhoneをMacのWebカメラにする機能、今秋登場

「iOS16」発表　iPhone 8以降に対応

iOS16の対応端末一覧

　iOSの新バージョン「iOS16」も発表になった。iPhone 8以降のモデルに秋から提供する。iOS15を提供していた端末のうち、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE（初代）は対象外になった。

　同様に、iPadOSの新バージョン「iPadOS 16」も秋に無償アップデートで提供する予定だ。

　参考：「iOS 16」はiPhone 8以降に対応　iPhone 7、初代SEなど対象外に

　Apple、最新iOS「iOS 16」を発表　Apple Payで後払いは米国のみ

　「iPadOS 16」は仮想メモリと外部モニターをサポートし、iPadはMacBookに近づく

日本では円安での値上げショック

　発表の一方、日本では円安の影響か、Apple StoreにおけるMacの価格が値上げに。ファンの間で動揺の声が広がっている。

　参考：「円安こわい」Macの価格が軒並み値上げ　Appleファンに動揺広がる