中小企業が最も懸念するセキュリティリスクは?──損害保険の普及啓発などに携わる日本損害保険協会は12月13日、こんな調査結果を発表した。最も懸念しているのは「データ漏えい」(18.5%)。2番目は「ランサムウェア攻撃(の増加)」(8.8%)、3番目は「なりすまし(の増加)」(7.6%)だった。
以降は4番目が「ネットワーク速度の低下や使用不能」(6.5%)、5番目が「リモートワークによるITの脆弱性」(3.3%)、6番目が「デジタルサービスプラットフォームの障害」(2.9%)、7番目が「その他」(0.3%)。それ以外は「特になし」(52.1%)が過半数を占めていた。
セキュリティリスクへの対策についても、すでに対応しているという回答は半数以下だった。具体的な対策状況を聞いたところ、最多は「特に対処していない」(57.5%)だった。対策をしている人は「損害保険への加入」(23.7%)、「貯蓄」(8.2%)などに取り組んでいると答えた。
一方、セキュリティリスクを経営課題として捉える人自体は増えているようだ。事業活動の中で考えられる課題として、セキュリティリスクに関心があるか聞いたところ、「とても関心がある」「やや関心がある」の合計は84.1%。「顧客・取引先の廃業や倒産による売り上げの減少」(86.1%)に次ぐ数値だった。合計の値自体も、2021年の調査に比べ3.9ポイント増加したという。
調査は2022年9月8日から12日にかけて実施。中小企業経営者・社員のうち、損害保険の契約に関与している人1031人にインターネットでアンケートを取った。
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