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OM SYSTEMロゴの「OM-5」登場 ちょっと地味だけど基本性能の高い手頃な一眼カメラ荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2022年12月29日 12時44分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 このシリーズの魅力はコンパクトながら本格的な操作系、機能・性能を持っている点にある。小さくて可愛いのに実は本格派、という同居がいいのだ。

 電子ダイヤルは前後に2つコンパクトにまとまっており背面も必要なボタンはそろっている。

上面から。撮影モードダイヤルの右に2つの電子ダイヤル。奥のダイヤルの中心にあるのがシャッターボタンだ。
背面から。AEL/AFLボタンの箇所にあるFnレバーが特徴的(機能を割り当てられる)

 背面モニターは前モデルと同じバリアングル式だ。

背面モニターは前モデルと同様のバリアングル式

 EVFは約236万ピクセル。上位機と比べると大きさや解像感で劣るが、十分実用的だ。

 AFは被写体検出AFこそ未搭載(人物瞳AFは持ってる)像面位相差AFを使っていて速いし、新たに星空AFも搭載された。

 OMDS得意のボディ内手ブレ補正も6.5段に進化。スペック上の数字のみならず、実際に使ってみると実に良く止まってくれる。

駅を出発した列車を1/2秒で手持ち撮影。これを手持ちで撮れるのはさすがOMだ(20mm 1/2秒 F3.2 -0.3 ISO200)

 ISO感度はISO200からISO6400で、拡張ISO感度でISO25600まで。低めに見えるが、画像処理エンジンが変わったせいか前モデルよりも高感度時の画質はちょっとよくなっており、ISO12800でも十分行けそうだ。

非常に暗い夜の神社の随神門をISO12800で。拡張ISO感度扱いだが意外に使える画質だった(12-45mm 12mm 1/20秒 F4.0 ISO12800)

 シャッタースピードはメカシャッターで1/8000秒まで、電子シャッター(静音シャッター)だと1/32000秒まで。このクラスでメカシャッターが1/8000秒なのは良いし、電子シャッター時のローリングシャッター歪みもさほど大きくないので積極的に電子シャッターを使うのもあり。高速シャッターに強いミドルクラス機である。

 連写も電子シャッター時(静音連写)は最高で秒30コマだ。

 つまり、基本性能はなかなか高いのである。

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