タイガー魔法瓶は1月25日、高級コーヒーメーカー市場に参入すると発表した。サイフォン式の抽出システムを搭載したコーヒーメーカー「Siphonysta」(サイフォニスタ)を2月に発売する。直販価格は6万6000円。
電気ケトルなどに用いるプリントヒーター技術を応用し、素早く狙った温度に到達する「熱コントロールヒーター」を開発した。こだわりの喫茶店で愛用されているサイフォンを“自動化”するという。
通常のサイフォンはフラスコ内の水を沸騰させ、気圧変化によりコーヒーを抽出する。Siphonystaもサイフォンと同様の浸漬式を採用。スチームを瞬時に発生させてコーヒー粉全体を蒸らし、透明な上下シリンダーに圧力差を生み出してコーヒー粉を減圧ろ過、抽出する。
抽出したコーヒーは上部シリンダー内で噴水のように湧き上がる。「味はもちろん、ポコポコと沸く音も心地よく、シリンダーに少しずつ溜まっていく過程も美しい抽出方式」としている。
操作パネルで「風味」や「濃さ」をそれぞれ3段階で選択できるため、同じ豆で9通りの味が楽しめるという。
タイガー魔法瓶は2022年4月に米国「KickStarter」で「Siphonysta」のクラウドファンディングを実施している。プロジェクトは目標金額の271%を達成。満を持して正式発売に至った。
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