ITmedia NEWS > 社会とIT >

空港で配布していた「紙」、廃止に 河野大臣がツイート 堀江貴文氏の訴えから1カ月で対応

» 2023年02月10日 18時52分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 デジタル庁の河野太郎大臣は2月10日、日本への入国時に空港で配布していた紙こと「健康カード」を廃止したと発表した。10日時点で羽田空港の一部では配布を続けているが、今後は廃止する方針。

入国時に空港で配っていた「紙」を廃止したと河野大臣がツイート

 健康カードは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を記載した用紙で、厚生労働省・検疫所が発行したもの。この件を巡り、実業家の堀江貴文さんが1月10日に「成田ついたらこのウンコみたいな無駄紙を無理矢理押し付けられた。これ持ってないと関門突破できないという。。。不思議国家ジャパン」(原文ママ)と投稿していた。

入国時に空港で配っていたという「健康カード」

 その後、堀江さんは自身のツイートを引用し「これを渡すための大量のうざいバイトを雇うために税金が使われてるのもむかつきます! デジタル大臣! せっかくVisit Japanでフルデジタルになったのに、また紙が復活してますよ!」と河野大臣に訴えていた。これに対し河野大臣は謝罪し「デジタル庁に現場の調査を命じました。対応します」と返信していた。

河野大臣は堀江さんに謝罪し、調査するとツイートしていた

 この件について、デジタル庁に聞いたところ「厚生労働省から健康カードの配布を廃止したと聞いている」と答えた。廃止の理由については「空港で、健康カードを配りまくる人がいると、デジタル庁宛に意見をいただいた。それらを踏まえて、紙を配らなくても看板やデジタルサイネージ、柱などに案内を出すなど代替案を取ることにした」と話した。

 「健康カードを配り始めた当初は多くの人に周知するために、まずは確実に紙を配ることで対応したいと考えていた。紙以外にも案内する準備ができたため、紙の廃止へと踏み切った」(デジタル庁)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.