デジタル庁の河野太郎大臣は2月10日、日本への入国時に空港で配布していた紙こと「健康カード」を廃止したと発表した。10日時点で羽田空港の一部では配布を続けているが、今後は廃止する方針。
健康カードは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を記載した用紙で、厚生労働省・検疫所が発行したもの。この件を巡り、実業家の堀江貴文さんが1月10日に「成田ついたらこのウンコみたいな無駄紙を無理矢理押し付けられた。これ持ってないと関門突破できないという。。。不思議国家ジャパン」(原文ママ)と投稿していた。
その後、堀江さんは自身のツイートを引用し「これを渡すための大量のうざいバイトを雇うために税金が使われてるのもむかつきます! デジタル大臣! せっかくVisit Japanでフルデジタルになったのに、また紙が復活してますよ!」と河野大臣に訴えていた。これに対し河野大臣は謝罪し「デジタル庁に現場の調査を命じました。対応します」と返信していた。
この件について、デジタル庁に聞いたところ「厚生労働省から健康カードの配布を廃止したと聞いている」と答えた。廃止の理由については「空港で、健康カードを配りまくる人がいると、デジタル庁宛に意見をいただいた。それらを踏まえて、紙を配らなくても看板やデジタルサイネージ、柱などに案内を出すなど代替案を取ることにした」と話した。
「健康カードを配り始めた当初は多くの人に周知するために、まずは確実に紙を配ることで対応したいと考えていた。紙以外にも案内する準備ができたため、紙の廃止へと踏み切った」(デジタル庁)
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