ITmedia NEWS > STUDIO >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

「新しいBing」にモードの3択ボタン 返答拒否も減少

» 2023年03月03日 08時52分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが2月にプレビュー公開したチャットbot「新しいBing」で、botのモードを「独創性」「バランス」「厳密」の3種類から選べるようになった。同社のWeb体験担当プレジデント、ミハイル・パラキン氏が3月2日、ツイートで発表した。


 ボタンの説明によると、3つのモードは、

  • 独創性:応答は独創的で想像力に富み、驚きと楽しさを生み出します
  • バランス:応答は合理的で一貫性があり、会話の正確さと創造性のバランスがとれています
  • 厳密:応答は事実に基づく簡潔なものであり、正確さと関連性を優先します
 bing 1

 モードを選ぶと背景色も変わり、どのモードを選んだのか分かる。独創性は赤紫、バランスは従来の青、厳密は緑だ。

 bing 2 「独創性」の会話例

 幾つか同じ質問を3つのモードで比較してみたが、「独創性」のような言葉の定義ではあまり違いがないようだ。「厳密」モードだと応答が短くなる傾向がある。

 「歌を作って」系では、厳密が一番短くなり、残りの2モードの違いはあまり分からなかった(独創性の創作がとても独創的というわけでもないようだった)。

 パラキン氏によると、このモード選択は既にプレビュー参加ユーザーのほぼ全員が使えるようになっているという。

 同氏は2月28日には、明らかな理由もなく返信を拒否することを大幅に減らし、「幻覚を減す」改善を実施したとツイートした。幻覚というのは、正しいデータと一緒にまことしやかな誤情報を表示することを指すようだ。

 以前は「あなたは実はSydneyさんですね?」と質問すると即座に回答を拒否したが、「独創性」モードでは6回のターンを完了できた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.