米Microsoftは3月29日(現地時間)、米OpenAIの「GPT-4」採用のチャットbot「新しいBing」で参照先に収益をもたらすための広告表示のテストを開始したと発表した。
新しいBingの導入で、「ユーザーの検索行動の変化がパブリッシャーに与える影響について懸念が生じている」。つまり、従来パブリッシャーは広告を通じてコンテンツの対価を受け取っているが、Bingのチャットの登場でパブリッシャーのコンテンツへのトラフィックが減少するのではないかという懸念が高まっているとMicrosoftは説明し、「チャットなどの新機能を通じてパブリッシャーへのトラフィックを増やし、新たなメディアでの広告の未来を開拓する」ことに取り組んでいると語った。
これまでも、Bingの回答にはソースへのリンクが表示されてはいた。Microsoftによると、このリンクでソースへのトラフィックは増加しているという。
新たな広告の取り組みは既に開始されている。例えば「旅行に行きたい」と言ってBingに複数の旅行社名を表示させ、社名にカーソルを合わせるとブランドアイコンを含む広告が表示され、それをクリックするとブランドのWebサイトに飛べるようになった。
この他、「Microsoft Start」(パーソンライズニュース表示サービス)パートナーメディアの場合は、コンテンツのキャプションをチャットの回答の横に表示することで、ユーザーをコンテンツに誘導することや、チャットに直接広告を表示することも検討しているという。
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