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書籍「ゲームの歴史」、返金対応へ 講談社は謝罪 「編集部による事実確認が不十分だった」

» 2023年04月10日 12時30分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 講談社は4月10日、書籍「ゲームの歴史」(全3巻)の販売中止を正式に発表した。編集部による事実確認が不十分であり、内容に事実誤認・情報元が確認できない部分が多数見つかったことが原因としている。これを受け、すでに商品を購入したユーザーには返金対応を行う。

 同書は、書籍「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で知られる岩崎夏海さんとライターの稲田豊史さんによる著書(全3巻)。コンピュータゲームの成り立ちを順を追って網羅的に書いたとしているが、Twitterで「内容が事実と異なる」などの指摘が相次いでいた。

「ゲームの歴史」(1)

 講談社はこれらの指摘の通り、内容に事実とは異なる部分や情報元が確認できない部分が多数見つかったと発表。販売中止を決め、書店に対して在庫を返品するよう依頼した。

 同書では、岩崎夏海さんが企画・構成・口述、稲田豊史さんが文章を担当していたが、講談社は「編集部による事実関係の確認が不十分だったためにこのような事態になった」と説明。「ご購入いただいた読者のみなさま、関係者のみなさまに多大なご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と謝罪している。

 これを受け、返品を希望する人たちには返金対応を行うことも発表。着払いで現品を送付すれば料金を返金するという。なお電子書籍版については、読者対応窓口まで個別にメールするよう案内している。

講談社の声明全文

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