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日本AI界の“スター”が作った自動運転車に乗ってみた 創業から1年半で市販化 彼らの「無謀な計画」とは(1/4 ページ)

» 2023年04月12日 16時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 日本発の自動運転EVスタートアップが自社開発の運転支援システムを載せたクルマを試乗させてくれるというので、千葉県は柏の葉キャンパス駅に降り立った。

Turing初の運転支援システムを搭載した市販車

 スタートアップの名前は「Turing」。将棋AI「Ponanza」を手掛けた山本一成氏と、カーネギーメロン大学で自動運転の研究を続けてきた青木俊介氏がタッグを組んで2021年8月に創業した若い会社だが、1年後の22年10月には、レベル2の自動運転で国内初の北海道一周を達成している。

 自動運転は各自動車メーカーの他、日本ではティアフォーなども長年開発を続けているが、会社立ち上げから実際の車両への実装までTuringのスピードは凄まじく、23年1月には同社の自動運転システム(運転支援相当のレベル2)を実装した最初のクルマを販売。作ったのは1台だけだったが無事売れたという。

 今回は、その販売したものと同じシステムを積んだ試作車両に乗ってみた。

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