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20日は「部分日食」、太平洋側の一部地域で 国立天文台はライブ配信

» 2023年04月14日 17時42分 公開
[本田亜友子ITmedia]

 4月20日午後1時半ごろから「部分日食」が観測できます。インド洋から太平洋の一部では太陽が月に隠れる「皆既日食」となりますが、日本では太平洋側の一部地域で部分的に隠れます。

部分日食が見えるのは太平洋側の一部(出展は国立天文台)

 日食は地球から見て月が太陽の前を横切るときに観測できる天文現象。日本では部分月食は沖縄県の那覇付近で午後1時35分から始まります。最も遅く始まる千葉県の館山付近では午後2時30分頃から51分頃まで観測可能となっています。

 国立天文台のYouTube公式チャンネルでは、石垣島天文台から部分日食のライブ配信を行います。午後1時前から配信を始めますが、部分日食が始まるのは1時27分23秒からの予定です。

 国立天文台では日食を観測するにあたって、正しい方法で安全に観察するよう注意喚起しています。太陽は強い光と熱を出している天体で、肉眼で直接見ると短い時間であっても目を痛めてしまいます。

 望遠鏡や双眼鏡はもちろん、サングラスやネガフィルムの切れ端なども光の遮断が不十分なので観測には使えません。国立天文台では、厚紙などに小さな穴を開けたピンホール、あるいは日食グラスや遮光板など専用の観察器具の使用を推奨しています。

 前回、日本で日食が見られたのは2020年6月21日で、次に日本で日食が起こるのは30年6月1日。今回は部分日食ですが、貴重な機会であることは間違いありません。

日食の種類(出展は国立天文台)

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