コロナ禍におけるステイホームや、車中泊、アウトドアブームによって、近年注目を集めている家電がある。それがポータブル冷蔵庫だ。
もともとは保温性の高いクーラーボックスに冷却機能を付加し、AC電源や車載のDC電源をつなげて利用する、車中泊やキャンパーといった屋外利用のニーズが高い製品だった。
しかし近年の技術進歩により、バッテリーの性能が向上。大型化や低価格化が加速した。その結果、バッテリー駆動により電源がない場所でも持ち運んで食材を冷やせる、ポータブル冷蔵庫が進化し始めているのだ。
実際、インドの調査会社IMARCグループの市場レポートによると、ポータブル冷蔵庫の世界市場規模は、2021年に12億ドルだったが、22年から27年の間に5.4%の成長率(CAGR、年平均成長率)を示すとし、27年までに17億米ドルに達すると予測している。
日本国内でも、これまで車載用冷蔵庫を展開していなかったメーカーが、さまざまなポータブル冷蔵庫を発売している。
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