「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。この連載では、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマをリポートします。
最近は、「ソフトウェアデファインドビークル」という言葉を聞く機会が増えました。直訳すれば「ソフトウェアにより定義された乗り物」といった意味です。これをユーザー目線で意訳すれば「ソフトウェアによって、従来とは異なる価値やユーザー体験を提供してくれるクルマ」といったところだと思います。
Teslaの場合、Wi-Fi経由のソフトウェアアップデートにより機能が進化する部分に、ソフトウェアデファインドを色濃く感じます。私のModel 3でいうと、この1年間で9回のアップデートが降りてきました。
アップデートは、バグフィックスを含む小変更の場合もあれば、15インチのスクリーンのUIが変わるような、ちょっとした規模のものもあります。この1年のアップデートで嬉しかったのは、ブラインドスポットカメラの表示位置の可変対応です。
ブラインドスポットカメラは、ウインカーを出すとサイドカメラの画像をスクリーンに表示してくれる機能です。これは、22年1月のアップデートで追加されました。ただ、表示位置がスクリーンの右下なので、ハンドルを持つ位置によっては手に隠れてしまい、見づらいという課題を感じていました。
しかし、その後のアップデートで、ブラインドスポットカメラの映像を右上部あるいは中央上部付近にドラッグして移動できるようになりました。このようなアップデートは本当に助かります。私は、スクリーン右上に表示しています。手で隠れることもありませんし、前方からの視線移動も少なくてすみます。
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