経済産業省は5月16日、子ども向け玩具に新たな規制を導入すると発表した。水を吸収することで大きく膨らむ玩具や、強力な磁石を複数個用いたマグネットセットは販売できなくなる。
16日に「消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令」が閣議決定。これらの玩具は6月19日以降「特定製品」に指定され、販売できなくなる。消費者に対しても、これら製品が販売されていても購入しないように求めている。
水で膨らむボール(吸水性合成樹脂製玩具)を巡っては、乳幼児が誤飲したため腸内で大きく膨らみ開腹手術による摘出が必要となった事故が2021年に4件発生している。
一方のマグネットセットでも、子どもが複数の磁石を誤飲し、腸壁を挟んで強力な磁石が引き合うことにより開腹手術による摘出が必要となった事故が22年までに11件発生した。
なおマグネットセットについては玩具以外にも「14以上向け」「ストレス解消」等と記載して販売している製品が存在するが、子ども向けをうたっていないこれらの製品も規制の対象となる。
経産省や国民生活センターは、22年からこれらの製品について注意喚起を行う、ECモール事業者やフリマアプリ事業者などにも表記上の配慮など協力を求めていた。
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