東京電力ホールディングスは5月22日、同社の社員が原子力発電所に関する書類を紛失したと発表した。紛失したのは、柏崎刈羽原子力発電所6号機に関する書類。一部の書類は地域住民から報告を受けて回収できたが、まだ一部の書類は見つかっていないという。
社員が書類をなくしたのは19日。テレワークのために自宅に計80枚の書類を持ち帰った。退勤しバスを下車した後、自宅で自家用車に乗り換えた際、車の屋根に書類を置いたまま走行し、書類を紛失したという。20日、地域住民から書類を取得したと連絡があり、事態が発覚した。
22日時点で確認が取れていない書類は38枚。6号機の火災や水が溢れ出た際の防護に関する内容が記載されてるが、原子炉の安全に関わる重要な情報や核物質防護に関する情報は含まれていないとしている。
同社は社員とその上司に厳重注意を実施。社員全員に情報の持ち出しに関するルールを徹底するよう周知し、情報の厳正的確管理に努めるという。
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