米Adobeは5月22日(現地時間)、プライベートβ版として提供してきた同社の生成AI「Adobe Firefly」を一般公開したと、同社バイスプレジデントのAlexandru Costin氏がツイートにて明かした。無料のAdobe IDさえあればウェイトリストなしで誰でも利用できる。なお、正式版ではなく引き続きβ版としての提供であり、商用目的では利用できないとしている。
Adobe Fireflyは、クリーンなデータソースを元に、法律面や倫理面での透明性を高めた生成AI。同社のストックフォトサービス「Adobe Stock」を活用(投稿者の同意取得済み)し、プログレードのライセンス画像数億枚に加え、オープンライセンスコンテンツ、著作権の期限が切れたパブリックドメインコンテンツでトレーニングしている。このため、商用目的のコンテンツ生成に利用できるとしている。
また、クリエイター所有のコンテンツがFireflyのトレーニングに使われないよう「Do Not Train」タグを導入する他、トレーニング用の画像を提供したクリエイター向けに、Fireflyが生成した画像で生み出した収益を分配する仕組みも構築する計画としている。
Fireflyで現在提供しているのは、テキストからの画像生成とフォントエフェクトの生成。今後は、ユーザーのテイストをトレーニングしての画像生成の他、Premiere Proなどの動画製品に組み込むことで、テキストでのカラー調整、映像にマッチしたBGMの生成、脚本を解析してのプリヴィズやBロールクリップの提案機能などを予定しているという。
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