ダイソンは5月23日、空気清浄機能を持つヘッドフォン「Dyson Zone 空気清浄ヘッドフォン」を国内でも発表した。直販価格は、通常モデル「Dyson Zone」が12万1000円、ケースなどの付属品が充実した「Dyson Zone Absolute」は13万7500円。直販サイトなどで同日から販売を始めた。
ヘッドフォンのイヤーカップ(耳を覆う部分)に内蔵したコンプレッサーで外の空気を取り込み、2層のフィルターで浄化した後、ユーザーの口元にあるカバーと呼ばれる部分から放出する仕組み。1層めの静電フィルターは0.1μmまでの粒子状汚染物質を99%キャッチし、2層目の「Kカーボンフィルター」で二酸化窒素(NO2)や二酸化硫黄(SO2)といった酸性ガスを捕らえるという。
口元で空気を吹き出す「シールド」部分は顔に接触しないため、夏場でも暑くはない。シールドを傾けると会話モードが起動し、空気清浄と音楽再生が一時停止する。
ヘッドフォン部のドライバーはネオジム磁石を採用した40mm径のダイナミック型で、再生周波数帯域は6Hzから21kHz。8個のマイクを使用するアクティブ型ノイズキャンセリング機能でノイズを最大38dB低減する。
動作モードは3つ。ノイズキャンセリング機能を有効にする「アイソレーションモード」、シールドを口元から外すことでノイズキャンセリングと空気清浄機能をオフにする「会話モード」、そして駅のアナウンスなど周囲の音を増幅して聞き取りやすくする「トランスペアレンシーモード」だ。
専用アプリ「My Dyson」を使えばモード設定やイコライザー設定の選択が可能。イコライザーは高音域を明瞭にする「エンハンスド」、低域を強調する「ベースブースト」、フラットな「ニュートラル」がある。
バッテリー駆動時間は、音楽再生のみで約50時間。空気清浄機能を併用すると約4時間。充電には約3時間かかる。
ダイソンはDyson Zoneを2022年の初頭に発表し、今年1月に大気汚染が深刻な中国で発売した。3月からは米国、英国、香港、シンガポールでも販売している。
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