バンダイは6月6日、育成ゲーム「たまごっち」シリーズで初めてWi-Fiを内蔵した「Tamagotchi Uni(たまごっちユニ)」を発表した。北米、欧州など35の国と地域で同時に発売。世界中のユーザーが育てたたまごっち達と専用メタバースで交流できる。
Wi-Fiを介して直接クラウドに接続。たまごっち達は専用メタバース「Tamaverse」(タマバース)へ遊びに行き、配信コンテンツをダウンロードできる。タマバースでは常に新しいイベントやアイテムなどを用意しているという。
バンダイは「自分が育てた自分だけのたまごっちで世界中のたまごっちファンとコミュニケーションをとれる世界を作りたい、という思いで開発した」と説明している。
米Amazon Web Services(AWS)が提供するIoTデバイス向けのクラウドサービスを採用した。これにより「世界中のたまごっちたちと競ったり、協力したりするイベントを世界同時に開催することが可能になった」(バンダイ)という。
AWSの日本法人・アマゾン ウェブ サービス ジャパンの佐藤有紀子さん(事業開発統括本部長)は、「たまごっち史上初の世界とつながる楽しさの実現のため、AWSがお役に立てることを心からうれしく思います。世代を超えて自分だけのたまごっちを育てる楽しさを提供してきた本シリーズの最新機種『Tamagotchi Uni』では、AWS IoTサービスを本体とクラウド両方で利用することにより安全で信頼性、拡張性の高いサービスを実現いただいています」とコメントを寄せた。
プロモーションもグローバルに展開する。TikTokのフォロワー数が1億5000万人を超える世界的なインフルエンサー、Charli D'Amelio(チャーリー・ダミリオ)さんとカリスマ動画クリエイターのkemio(ケミオ)さんをイメージキャラクターに起用し、世界に向けてたまごっちの魅力を発信する。
たまごっちは1996年に発売した携帯型の育成ゲーム。これまでに全世界で9100万個以上を販売している(2023年3月末時点)。
バンダイのCTO(チーフたまごっちオフィサー)を務める水野貴大取締役は「たまごっちは時代と共に進化を続け、世代・国境を越えて親しまれてきました。そしてこのたび、お子様が世界中の方とつながりながら遊びの世界を広げ、その姿を親御さまが安心して見守れる、新たなたまごっちを世界に送り出します。Tamagotchi Uniは長年、お子様向け商品を展開してきたバンダイだからこそご提供できる商品だと自負しています」としている。
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