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ぐぐっと超広角系にシフトしたソニー「ZV-1 II」は“さすが三代目”の完成度 懸念はバッテリー荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/6 ページ)

» 2023年06月24日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

シネマティックVlog設定に挑戦

動画を撮るときはこのようにグリップをつけるのがおすすめ

 ではいよいよ動画だ。

 動画は4Kで30fps、フルHDで120fpsまで対応している。

 フォーマットは「XAVC S」だ。

 VLOGCAMならではの「背景ぼけ」設定や「商品レビュー用設定」も健在だが、今回の注目はZV-E1でも採用された「シネマティックVlog」だろう。

CineVlogをオンにし、ルックやムードをセットする。かなり横長になるので難しさはあるけど映画っぽい映像を録りたいときに

 「CineVlog」をオンにすると、アスペクト比がシネスコープサイズの「2.35:1」になり(記録は16:9で行われるので、上下に黒い帯が入る)、フレームレートが24fpsになり、ルックとしてCLASSICなど5つから、さらにオートを含めた4つのムードから色合いを選べる。

では撮影するぞの図

 シネマティックVlog、商品レビュー用設定、ズーミングなどを組み合わせた1分程度の動画を作ってみた。

商品レビュー時はグリップとモニタを回転させてこんな感じで

 シネマティックVlog設定に合わせて、24fpsで出力した4K動画だ。同じ場所でシネマティックVlogのClassicとシネマティックVlogオフのもの(こちらのルックはデフォルトのST)の撮り比べもしているので、画作りの違いも見てほしい。

ZV-1 IIの人物動画作例。映像もいいけど、音がしっかり取れてる点にも注目したい

 シネマティックVlogのClassicと通常の動画で肌の色の違いを見てほしい。シネマティックVlogのClassicではビデオっぽいこてっとした感じがなく、彩度や階調を抑えた映画っぽい映りになる。

 風が強い屋外でも、BGMが大きな店内でも音声をちゃんと拾えているのも素晴らしい。

 もう1つ、歩いたりパンしたり夜だったりする動画も。こちらはぜんぶシネマティックVlog設定だ。

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