ITmedia NEWS > 社会とIT >

Twitter広告で個人ユーザーの投稿を盗用 化粧品メーカーが謝罪 「運用は広告会社に委託していた」

» 2023年07月05日 15時04分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 化粧品メーカーのプレミアアンチエイジング(東京都港区)は7月4日、同社と無関係な個人ユーザーのツイートを無断でまねし、Twitter広告を作ったとして謝罪した。同社は該当の投稿をした広報アカウントを削除。広告の制作とTwitterアカウントの運用は広告会社に任せていたと説明している。

プレミアアンチエイジングが展開するブランド「クレイエンス」 ヘアカラーなどを販売している(公式Webサイトから引用

 問題のTwitter広告は6月29日に投稿したもの。同社のブランド「クレイエンス」のヘアカラーを宣伝する内容だった。しかし、Twitter上ではこの広告の文面などが、2020年に投稿された個人のツイートと酷似していると指摘され、物議を醸していた。その後、同社は問題のツイートを削除し、Twitterアカウントも削除した。

 プレミアアンチエイジングによると、Twitter広告の制作・運用は広告会社のピアラ(東京都渋谷区)に委託していたという。一方で「広告会社の管理や投稿内容の確認が十分ではなかった」と認め、再発防止に努めるとしている。

プレミアアンチエイジングの声明

 ピアラも4日に声明を発表。他ユーザーの過去のツイートを盗用したことを認めて謝罪した。同社は「広告を作成するに当たり、当社の広告運用に対する認識が欠如していた」と説明。再発防止のため、この事案を社内で周知し、社内のモラルの向上や広告内容の管理フローを見直すとしている。

ピアラの声明

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.