小寺信良のIT大作戦
迷走するNHKの「ネット放送」 資料からひもとく“あるべき姿”とは(1/3 ページ)
総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」では複数のワーキンググループやタスクフォースが走っており、2022年から23年にかけて議論を積み重ねている。その中でも、ネット時代における公共放送の在り方を巡る議論の中心が、「公共放送ワーキンググループ」だ。
6月30日に第10回が開催されたが、執筆時点ではまだ資料が上がっておらず、議事録も7回目までしか上がっていないため、最新の議論のゆくえは公開された配布資料からひもとくしかないわけだが、資料だけでもだいぶ迷走しているのが分かる。
NHKのネット事業はこれまで、やりたければやれば、の「任意業務」であった。それをもっと踏み込んで「必須業務」にすべきか、するならどうあるべきかを議論することになった。だがそれが、かんぽ生命の不適切契約を指摘した番組への圧力を巡り、NHK内部に公共放送としてのガバナンスが働いていないのではないかという話も組み込まれて、論点が見えなくなってきている。
まあ、関係ない話でもないのだが、そこは切り分けて端の方から順々に詰めていけばいいものを、全部をまな板に上げて刻んでいるもんだから、NHK側の説明と、民放連・日本新聞協会側の質疑がかみ合わず、お互いが「なに? なんの話?」状態になっている。
ここではこれらの資料をひもときながら、NHKが何をしたいのか、あるいは本来何をすべきなのかを考えてみたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
5
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
6
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
7
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
8
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR