ゼンハイザーから「マイク不要で全員の発言が聞こえる新時代の会議音響システム、日本初の会議室オープン」という案内があり、デモを体験してきました。その日本初の会議室というのは、東京都港区にあるオフィスビル「新青山ビル」の「ゼンハイザーエクスペリエンスルーム・サクサク」です。
世界を代表するマイクメーカーであるゼンハイザーなのにマイクなしとはこれはいかに? と思ったのですが、実際には参加者が個別にマイクを使わない=マイクなしという意味で、マイクは天井に仕込まれているというものでした。
しかし、ゼンハイザーエクスペリエンスルームで体験したのは、オンライン会議やネット配信などにとって確かに使い勝手の良い、実用性の高いシステムでした。なにしろマイクを持たなくていいし、大声を出す必要もないのですから。
サクサクは、ゼンハイザーと三菱地所、Q-SYSによる3社合同のプロジェクトです。ゼンハイザーはガンマイクを中心としたマイクで事実上の業界標準となっているメーカー。Q-SYSは映像も含めたソリューションを提供する企業。そして三菱地所はこの会議室のオーナーというわけです。
さて、ハンドマイクも卓上マイクもピンマイクもない状況で、どう音声を拾っているのかというと、天井に設置された「TeamConnect Celling Mic2」が収音をします。
この白い四角いパネルの中には、28個のエレクトリックコンデンサーマイクが内蔵されており、設置場所の状況にもよりますが、半径5m程度の範囲であれば、人の話し声を拾ってくれるという優れもの。中では約30度の狭指向性ビームが、話者の口元だけを狙っているのです。これで話者が歩いたりしても、確実に収音してくれます。さすがガンマイクのゼンハイザーといったところでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR