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工事いらず、4万円の「ポータブルクーラー」で部屋はどのくらい冷やせるか? 検証してみた知らないと損!?業界最前線(3/4 ページ)

» 2023年07月31日 07時00分 公開

室温は約1時間で約3.5度低下

 テストは7月下旬の晴れた日、日中に行った。室温が30度を超えたのを確認し、「除湿機能付きポータブルクーラー」のスイッチを入れ、冷風モードで稼働させた。温度計は部屋の中央、本体から約1.5m離れた位置に置いた。

 スイッチを入れると1分もしないうちに、本体から冷気が出てくる。風量2では動作音がそれなりに大きく、風量3にするとかなり響いた。ルームエアコンの場合、室内機と室外機が分かれているが、スポットクーラーは一体型なので、どうしても動作音は大きくなる。近くで動画を見たり、オンライン会議などを行う場合は、動作音を下げるためにも風量を1にするといいだろう。

本体上面の操作パネルをタッチして設定。”スポット”の名の通り、利用者と本体が近くにある前提のため、リモコンは付属しない

 風向きは前面にあるレバーを調整することで、フラップ上下に調整して行う。本体が小さいため、床置きにする場合はちょっと上を向けて送風することになる。冷風は約1mくらい離れた場所では体感できるが、約1.5m離れると風量2では風が当たる感じはしなかった。風の直進性はあまり高くなく、拡散するようだ。それでもひんやりとした冷気は感じられる。しばらくすると玄関では、排熱ダクトからかなり暖かい風がでてきた。排熱ダクトで熱気を別の部屋へ逃がすことで、部屋に熱気をためずに冷やせているようだ。

前面の吹き出し口の横に、風向を調節できるつまみを配置。フラップ板の向きが変えられる

 そして約1時間が経過したぐらいで、室温は27.3度まで低下。ルームエアコンのパワーとは比較にならないが、想像以上にしっかりと冷やすことができた。

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