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「ちょっと遊んでみたいかも」 スマホでよく見る“広告ゲー”詰め合わせ 謎に詳しい記者がプレイしてみた(1/4 ページ)

» 2023年08月03日 14時45分 公開
[谷井将人ITmedia]

 スマートフォンで無料アプリを使っているとよく見るゲームの広告。面白くなくはなさそうだがダウンロードするかというと微妙なあのゲームたち。筆者は気まぐれでプレイしてみたりするのだが、それをほうふつとさせるゲームが登場した。

 それが「どこかで見た“あのゲー”ムたちを棒人間で作ってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?」(あのゲー)だ。このタイトルも見たことがある気がする。

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 今回はこのゲームを通して“広告ゲームあるある”についてみていく。

見たことあるけど微妙にひかれないあのゲームが集結!

 あのゲーはディースリー・パブリッシャー(東京都千代田区)が7月20日に発売したゲーム。Nintendo SwitchとSteam向けに1111円で配信している。収録しているのは以下のような5つのミニゲーム。

  • 謎の空間に閉じ込められた主人公を、ピンを抜きながら助ける「ピンぬき」
  • 頭上に表示された数字を見て弱い敵を選んで倒していく「すうじタワー」
  • 液体を同じ色ごとに分ける「カラーわけ」
  • 乱雑に駐車された車を駐車場から出していく「クルマだし」
  • ステージ上の札束を集めて億万長者を目指す「マネーあつめ」

 いずれも、画面を見れば「あ〜〜どこかで見たことあるかも」となるような内容だ。早速「ピンぬき」からやっていこう。

ピン抜きパズル、実は何十個とリリースされている

 「ピンぬき」はいわゆる「ピン抜きパズル」と呼ばれるパズルゲーム。よく見かけるのは、比較的グラフィックが細かく、水やマグマなどの流体の処理もやたら滑らかな「EVONY 王の帰還」や、おじさんの家を修復する「ホームスケイプ」などだろう。

photo よく見る「EVONY 王の帰還」 ジャンルは「ストラテジー」になっている

 このジャンルのゲームはなぜか「戦略ストラテジー」「スライドパズル」といったメインのゲーム性があるにもかかわらず、広告ではそこをアピールしないという特徴がある。傾向としては、人間が描かれていない画面のゲームは純粋なピン抜きパズルゲームだったりする。

 あのゲーの「ピンぬき」は少なくとも100ステージ以上あるようだ。同作に収録されているパズルの中では比較的簡単な部類といえる。1ステージクリアするごとに「IQ」を1ポイント獲得できる。IQとは書いてあるが、もちろん医学的に正確なIQではなく、ステージクリア回数だ。

photo 最初のステージは簡単すぎる

 ピンを抜いて、モンスターに岩をぶつけて倒したり、水とマグマを混ぜて岩の下地を作ったり、タイミングよくモンスターを落としたりと、ギミックは豊富でアクション性もある。

 最初のうちはできて当たり前なレベルで面白くないが、ステージに進むにつれ複雑にはなるため、なめていると何度か失敗することになる。

photo 途中からしっかり複雑になる

 広告では「その順番でピンを抜いたら当然失敗するだろ」というような、やたらに下手なプレイを見せられる。実際のゲームではよっぽど複雑なステージもあるのだが、すでに書いたように多くはピン抜きパズルがメインではない。ピン抜きだけ遊びたい場合は、あのゲーがおすすめだ。

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