各地で厳しい暑さが続く中、東京は猛暑日日数の年間最多記録を更新した。他方で暑いイメージがない東北・北陸地方では、フェーン現象による猛暑が続いており、もはや体温より気温の方が高いという、恐ろしいことになっている。
加えてこの電気料金の高騰だ。うかつにエアコンの温度も下げられないが、下げなければ命に関わる。
そんな葛藤を象徴するかのように、この夏は首まわりを冷却するグッズが売れている。凍らせておいて首に装着する冷却リングは、3COINSでも売り切れが続くほどの人気商品だ。2022年は手持ち型のハンディ扇風機が人気を集めたが、23年はそれを受けて、首掛型扇風機もさまざまなタイプが登場している。
サラリーマンに圧倒的な支持を得ているのが、23年4月に本連載で取り上げた、ソニー「REON POCKET 4」である。売上状況などは特に発表されないのでこちらで勝手に調べたところ、Amazonだけでも過去1カ月で5000点以上購入されたという。温湿度センサーなどを内蔵した「REON POCKET TAG」とセットのセンシングキットも900点以上、TAG自体も200点以上売れている。
なお4月の記事でもお伝えしているが、REON POCKET TAGは冬場に「SMART WARM MODE」を動かすためのオプションであり、夏場は本体のみで「SMART COOL MODE」が動かせるので、夏はほぼ関係ない。まあ温度計としては使える。
REON POCKETの特徴は、ペルチェ素子を背中に貼って体に冷気を感じさせる仕組みにある。ペルチェ素子は自作PC派の方にはおなじみだが、CPUやGPUといった高発熱チップを冷やすための部材である。これを体に貼るという発想自体が前代未聞で、初号機は非常に難しいコントロールをやっていたわけだが、次第に人体に使える、ある意味手加減したペルチェ素子も開発されるようになり、競合製品も登場してきた。
ただネックバンド型はかなり目立つことから、目立たず背中に背負うタイプのREON POCKETは、サラリーマンに支持されているという事だろう。
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