8月も半ばを過ぎたが、まだ暑い。気象庁によれば、9月も厳しい残暑が続く見込みという。一方で“コロナ5類化”によって外での仕事も増えつつある。熱中症対策のためにも、まだまだ避暑グッズが手放せなさそうだ。
ところで、記者は今更ながら暑さ対策で気づいたことがある。首を冷やすと涼しいということだ。環境省なども効率的な体の冷やし方として首の冷却を挙げており、各社から首を冷やすグッズが複数出ている。とはいえ近場で買える商品、例えば首に巻く氷嚢などはそこまで長持ちしないし、滴る水もちょっと気になる。
そんな折、エアコンなどの空調機器を手掛ける富士通ゼネラルが、法人向けに「首に装着するクーラー」なるものを販売していると聞いた。同社に問い合わせたところ、実物を借りられたので、その性能を試す。
商品名は「コモドギア アイスリー」。富士通ゼネラルが2020年から法人向けに提供している、製造業などの現場向けウェアラブルデバイスの最新版だ。サーモモジュール(ペルチェ素子)を搭載したネックバンドとラジエーターを持つ本体で構成される。ネックバンドについている3つのパネルで首を流れる血液を冷却。熱は両パーツをつなぐチューブ内の冷却水を介して本体に送られ、ラジエーターから外部へ放出する仕組みだ。
使うときはネックバンドを首に巻く他、バッテリーと本体を体に固定しておく必要がある。固定方法は3種類。腰に巻いたベルトにベルクロでホルダーを保持する「ポシェットタイプ」、ボディーバッグに収納する「ボディバッグタイプ」、背負うタイプのバックに収納する「ワークベストタイプ」がある。どれにするかは注文時に選択できるが、ボディーバッグタイプとワークベストタイプは別途追加料金がかかる。
出力も調整可能で、弱い順に「ECO」「NORMAL」「FULL」に切り替えられる。モードはネックバンド背面のボタンか本体のボタンで変更できる。1回の充電で使える時間は、ECOの場合4時間程度、NORMALの場合3時間程度、FULLの場合は2時間程度。重さは800g前後。利用可能な外気温の上限は40度。今回は使わなかったが、一応加熱もできるという。
同製品の旧バージョンと異なるのが、新たにECOモードが使えるようになった点、使える気温の上限が35度から40度に上がった点。価格は買い切りの場合税別6万円。レンタルの場合は月額1万円だ(いずれも、ボディーバッグタイプの場合は+5000円、ワークベストは+8000円)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR