ただし、解決すべき課題はまだまだあると杉田さん。例えば、よりユーザーにとって価値の高い提案などができる機能を開発するには、顧客のより詳細な情報が必要になる点だ。
「ユーザーにとって便利な機能を実現するには、会社の状況などをものすごく詳細に把握しているのがベスト。ただ、それらをAIに全部学習させるのは無理がある」(杉田さん)。まずは、同社が提供する別のソリューションと連携させることである程度解決できないか、試みを続けているという。
もう一つはUXだ。外部のAPIを活用している都合上、テキストを入力してから反応があるまでにはラグがある。未来の予測など、より大規模なことをすればさらにラグが大きくなる可能性もある。そうすると利用が快適でなくなるので「AIの内製化など、大きな判断のポイントかなと考えている」(今井社長)という。
さらに今井社長は「現状のUI・UXはあんまりイケてない」とも自己批判する。「ChatGPTもそうだが、テキストを入力する形式はやれることがたくさんある反面、(ユーザーからすれば)何をやっていいか分からず力が引き出せない。自分たちも分かりやすいのでテキスト入力から始めたが、(業界では)もっと『実は裏でAIが使われているんです』というのが増えていくのではないかと思っている。その上で『じゃあどう組み込んでいくか』が難しい」(今井社長)
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