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君は解けるか? ITパスポート試験に新登場する“生成AI”のサンプル問題、IPAが公開(1/2 ページ)

» 2023年08月31日 17時57分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 国家資格「ITパスポート」の出題範囲に生成AIに関する問題を加えると予告した情報処理推進機構(IPA)。同機構は8月31日に、生成AIに関する問題のサンプルを公開した。全3問の例題を出題趣旨とともに公開している。IPAは2024年4月以降、生成AIの仕組みや活用例、留意事項などの項目・用語例などに関する問題を新たに出題する方針だ。

新たに追加される生成AIの例題を公開

 サンプル問題は以下の3問。それぞれ、4択から正しい回答を選ぶよう求めている。問題文は全て原文ママである。

問1 生成AIの特徴を踏まえて、システム開発に生成AIを活用する事例はどれか。

(ア)開発環境から別の環境へのプログラムのリリースや定義済みのテストプログラムの実行、テスト結果の出力などの一連の処理を生成AIに自動実行させる。

(イ)システム要件を与えずに、GUI上の設定や簡易な数式を示すことによって、システム全体を生成AIに開発させる。

(ウ)対象業務や出力形式などを自然言語で指示し、その指示に基づいてE-R図やシステムの処理フローなどの図を描画するコードを生成AIに出力させる。

(エ)プログラムが動作するのに必要な性能条件をクラウドサービス上で選択して、プログラムが動作する複数台のサーバを生成AIに構築させる。

問2 生成AIが、学習データの誤りや不足などによって、事実とは異なる情報や無関係な情報を、もっともらしい情報として生成する事象を指す用語として、最も適切なものはどれか。

(ア)アノテーション

(イ)ディープフェイク

(ウ)バイアス

(エ)ハルシネーション

問3 AIにおける基盤モデルの特徴として、最も適切なものはどれか。

(ア)“AならばBである”といったルールを大量に学習しておき、それらのルールに基づいた演繹的な判断の結果を応答する。

(イ)機械学習用の画像データに、何を表しているかを識別できるように“犬”や“猫”などの情報を注釈として付与した学習データを作成し、事前学習に用いる。

(ウ)広範囲かつ大量のデータを事前学習しておき、その後の学習を通じて微調整を行うことによって、質問応答や画像識別など、幅広い用途に適応できる。

(エ)大量のデータの中から、想定値より大きく外れている例外データだけを学習させることによって、予測の精度をさらに高めることができる。

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