国家資格「ITパスポート」の出題範囲に生成AIに関する問題を加えると予告した情報処理推進機構(IPA)。同機構は8月31日に、生成AIに関する問題のサンプルを公開した。全3問の例題を出題趣旨とともに公開している。IPAは2024年4月以降、生成AIの仕組みや活用例、留意事項などの項目・用語例などに関する問題を新たに出題する方針だ。
サンプル問題は以下の3問。それぞれ、4択から正しい回答を選ぶよう求めている。問題文は全て原文ママである。
(ア)開発環境から別の環境へのプログラムのリリースや定義済みのテストプログラムの実行、テスト結果の出力などの一連の処理を生成AIに自動実行させる。
(イ)システム要件を与えずに、GUI上の設定や簡易な数式を示すことによって、システム全体を生成AIに開発させる。
(ウ)対象業務や出力形式などを自然言語で指示し、その指示に基づいてE-R図やシステムの処理フローなどの図を描画するコードを生成AIに出力させる。
(エ)プログラムが動作するのに必要な性能条件をクラウドサービス上で選択して、プログラムが動作する複数台のサーバを生成AIに構築させる。
(ア)アノテーション
(イ)ディープフェイク
(ウ)バイアス
(エ)ハルシネーション
(ア)“AならばBである”といったルールを大量に学習しておき、それらのルールに基づいた演繹的な判断の結果を応答する。
(イ)機械学習用の画像データに、何を表しているかを識別できるように“犬”や“猫”などの情報を注釈として付与した学習データを作成し、事前学習に用いる。
(ウ)広範囲かつ大量のデータを事前学習しておき、その後の学習を通じて微調整を行うことによって、質問応答や画像識別など、幅広い用途に適応できる。
(エ)大量のデータの中から、想定値より大きく外れている例外データだけを学習させることによって、予測の精度をさらに高めることができる。
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