米Metaはプライバシーセンターに、生成AIモデルについての説明を追加した。いつ追加したかは不明だが、米CNBCの8月30日付の記事によると“今週”のことという。
上の画像の「Metaによる生成AIモデルの情報の利用について」を選択すると、「生成AIモデルに関連する、Metaによる情報の使用方法」というページが開く。このページで、Metaが生成AIを開発するために、公開情報や使用許諾を受けた情報、Metaの製品やサービスから取得した情報を使用していると説明する。
こうしたデータには個人情報が含まれる可能性があるが、個人情報をMetaのアカウントに明確に関連付けることはしないという。さらに、生成AIの開発にあたり、ユーザーのプライバシーを保護するための厳格な社内プライバシー審査プロセスを確立し、責任あるAIの開発に取り組んでいるとしている。
さらに、ユーザーには生成AIのトレーニングに使われるデータから取得された個人情報の使用方法に関する権利があるとし、3種類の異議申し立てをするためのフォームへのリンクを示している。
このフォームでは、「生成AIモデルのトレーニングに使用されるサードパーティのデータに含まれる可能性がある利用者の個人情報を、弊社がどのように使用するかに関する問い合わせを送信」できるという。選択肢は3つあり、「生成AIで使用されるサードパーティからの個人情報を削除したい」というものもある。
つまり、このフォームで削除申請できるのはサードパーティからの情報のみだ。ユーザーがFacebook、Instagram、Threadsに自分で入力したデータは生成AIのトレーニングに使われることに変わりはない。
Metaは、「ヨーロッパ地域や英国内では、生成AIモデルをトレーニングするための公開のソースや使用許諾を受けたソースに含まれる個人情報の取得や処理に関して、「正当な利益」の根拠を拠り所としています」と説明しており、この動きが欧州連合による「Digital Services Act」(DSA:デジタルサービス法)の8月25日の施行に関連することをうかがわせる。
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