serendix50は、二人世帯を想定した平屋の戸建て住宅だ。イメージしているターゲットは子育てが終わったシニア世代。都心から離れて、静かな終の棲家に移り住みたいと考えた時、550万円の住宅なら車を買い換えるように住めるというわけだ。
「serendix10を発表したときに来た問い合わせは、シニア世帯がほとんどでした。いま住んでいる家の価値が下がっていて売りにくかったり、リフォーム費用が高かったり、またずっと賃貸で暮らしてきたものの契約更新が難しいなど、皆さんいろいろな問題を抱えていました。そこで二人世帯を想定したserendix50を開発しました」(小間さん)
同社ではserendix50を開発するとともに、今後、日本全国に施工協力会社を増やしていく取り組みも行っていくという。すでに静岡や群馬、熊本など多くの施工協力会社が名乗りを上げており、検証を重ねながら展開を進めていく予定だ。
「人が住む家である以上、万が一のことがあってはいけません。ですので、問い合わせはたくさんいただいているのですが、ここから1年かけて、さまざまなポイントをチェックしながら体制を整えていきたいと考えています」(小間さん)
まずは限定6棟の先行販売の住宅をしっかり造り、本格的な一般販売は24年中に始めたいと、小間さんは語る。8月には大阪のヤマイチ・ユニハイムエステートと業務提携を発表しており、3Dプリンターで造った分譲住宅の開発も進めるとしている。
住宅業界は昨今、物価高騰と人手不足で厳しい状態が続いている。その中で3Dプリンターを活用したローコスト住宅は、トレンドになっていく可能性が高そうだ。
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