コロナ禍の2020年に公開されて一時大ブームになった後、急速にしぼんだ音声SNS「Clubhouse」が、機能を大幅に変更し、9月6日(米国時間)に再スタートを切った。
これまで、オープンな会話を多人数に公開するSNSだったが、友人同士の非リアルタイムなチャットをメインに置き、より個人的なSNSに設計を変更。運営元の米Alpha Explorationは「大きな賭け」だとコメントしている。
新アプリは「Chats」と呼ばれる機能がメイン。友人同士でチャットルームを作り、録音した音声をアップロードして会話する。
音声は即座にテキスト変換され、ユーザーの言語に翻訳されるため、テキストチャット的にも利用できる。
音声を高速再生したり、スキップしたり、次のチャットにスワイプすることも可能。プライベートなチャットルームを作ることも可能だ。
ユーザーはこれまで、他のユーザーを一方的にフォローできたが、相互フォローを前提にした「友達」モデルに移行。相手と交流するには「友だちリクエスト」を行って承認を受ける必要がある。
従来からのオープンなトークライブ機能も維持するが、トップページのメインには表示せず、友人のChatsの発言をメインに置く。
同社は「これらの変更を軽く受け止めていないが、長期的にはClubhouseをより強くすると信じている。これは大きな賭けだが、私たちの判断が正しいことを願っている.」とコメントしている。
Clubhouseは2023年4月、従業員の約半数をレイオフする計画を発表していた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR