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実は円形の映像を撮っていた 親指サイズのウェアラブルカメラ「Insta360 Go 3」の実力は?荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)

» 2023年09月10日 07時03分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ちょっと太めの親指サイズという超小型なウェアラブルカメラ「Insta360 Go」の3代目が出たのである。それが「Go 3」。

 カメラ本体はこんなに小さいのだ。

一見、普通のアクションカメラのようなデザインになったが、カメラユニット部分が「GO」シリーズそのものだ
約35gという太めの親指サイズがカメラ本体。この丸っこいデザインは初代から継承している

 このGoシリーズは進化の仕方がすごく面白いのである。

 カメラ部分の基本デザインやコンセプトを維持したままその周辺がどんどん変化しているのだ。面白いので初代から3代目まで、その変遷を見てみよう。

 初代(2019年)はウェアラブルなデザインが画期的で、iPhoneに直結して使うスタイルだった。斬新で面白いけど、機種も選ぶし用途も限定的だった。

初代Insta360 Goは透明の蓋がついた充電ケースとセット
充電ケースからはLightning端子が生えており、iPhoneに直結してデータを吸い上げてた

 2021年に発売された「Insta360 Go 2」は一気に進化。スマホとの接続はWi-Fiになり、充電ケースはリモートコントローラー兼プチ三脚に。ウェアラブルに加えて、いつでもどこでもぴょんと立てられる自由さとデザインのユニークさを獲得したのだ。

Insta360 GO 2の充電ケースと本体
ケースに入れて足を開くとこんな可愛い姿に。もちろんこのまま撮影できる

 アイデアではこのGo2が際立っていたと思う。ぴょこんと立った姿は唯一無二だった。

 そして2023年のInsta360 Go 3である。

 3代目はさらにケースが進化してアクションポッドとなり、見た目は普通のアクションカメラ的だが実用性がぐんと上がった。見た目的には「カメラ部を自由に着脱できるアクションカメラ」だ。

 しかも、とうとう背面にチルト式のモニターが付いたのだ。

アクションカメラと合体したInsta360 GO 3。磁力と爪でパコンとボディに合体する
アクションポッド側にはチルト式のモニターを搭載。そのまま撮影できるのだ

 それだけで、見た目の不思議さは減ったけど、実用性はぐぐっと増したのが分かる。

 で、Insta360 Go 2はケースに入れてちょんと置いたときに縦向き、Insta360 Go 3はアクションポッドにちょんと置いたとき横向きになるが、それは撮影には一切問題ない。それがinsta360の面白くて他のカメラと違うところだ。

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