日本自動車連盟(JAF)は9月11日、猫がクルマに入り込むトラブルは冬よりも春や秋に多いと注意喚起した。乗車前にボンネットなどをやさしく叩く「猫バンバン」を勧めている。
JAFの調査によると、今年6月に「エンジンルームに猫が入り込んだ」とロードサービスの要請を受けた件数は全国で343件だった。同様の調査を1月にも実施したが、その時は19件。約18倍の差があり「冬よりも春の方が猫がクルマに入りこむトラブルが多いと分かった」としている。
猫の飼い主向け雑誌「ねこのきもち」が運営する「ねこのきもち獣医師相談室」は、「猫がクルマに入りこむトラブルは寒い冬だけでなく、子猫が生まれ活発に動き始めることにおいても注意すべき」と指摘。猫は日照時間の長い2〜4月や暖かい6〜9月に発情期を迎えるため、春や秋に出産が多いといわれる。
JAFが調査した6月は、ちょうど春に生まれた子猫が活発に動き始める時期だった。同様に秋に生まれた子猫が活発化する11月にも注意が必要だという。
猫が入りこんでいることに気づかずエンジンをかけてしまうとエンジンベルトなどに巻き込まれてしまう場合がある。JAFは乗車前にボンネットなどエンジンルーム付近をやさしく叩き、猫が動く音や気配を感じたら中を確認してほしいと呼び掛けた。
猫バンバンは雪国を中心に以前から行われてきた安全確認の方法で、近年は自動車メーカー各社も実施を呼び掛けている。中でも日産自動車は、SNS投稿をきっかけに2016年から「♯猫バンバン プロジェクト」を展開している。
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