今や一度は見聞きしたことがある存在になった“ネコ型配膳ロボット”こと中国Pudu Roboticsの「BellaBot」。日本ではすかいらーくグループなどが導入しており、見た目のかわいらしさからマスコットのように受け入れられつつある。
同社のチョウ・トウCEOによると、BellabBotがネコ型になったのは、日本発の有名キャラクターの影響もあるという。BellaBotが今の形になった理由と、これからの道のりを、トウCEOに聞いた。
──日本において、BellaBotは業務効率化が可能なロボットとしてだけでなく、マスコットのような受け入れられ方をしています。そもそも、どういった意図でネコ型にしたのでしょうか
トウCEO: ロボットに対しては2つの価値があります。1つ目はツールとしての価値です。ロボットはみんなの問題を解決するために存在しています。ロボットがちゃんとものを届けられるか、そもそもちゃんと動くのかを重視しています。
一方でわれわれは、科学技術的な側面だけでなく、文化的な受け入れられやすさを兼ね備えていることも重視しています。例えばBellaBotは、レストランの中でも使うものです。スタッフやお客さんとコミュニケーションする必要があるので、かわいげがあったほうがいいと考え、ネコ型にしました。
──最初に「ネコ型にしよう」と言い出したのは誰なのでしょうか
トウCEO: 最初に発案したのは当社のデザイナーです。ただ、当初はネコに限らずさまざまな動物を参考にしていました。より親しみやすさを加えたいと考えた結果、ペットとして愛されていることや、ハローキティやドラえもんなど、グローバルで人気のキャラクターのモチーフになっていること踏まえ、ネコにしました。
──現状、BellaBotがマスコットのように受け入れられていることは、他社に対するアドバンテージになっていると思います。今後、この強みをどう生かしていくのでしょうか
トウCEO: 日本でBellaBotが受け入れられたことは、われわれとしても参考になりました。BellaBotについては、開発中の新バージョンがあるのですが、現行バージョンの見た目を保つ予定です。おもちゃやノベルティー、フィギュアを手掛ける企業とタッグを組んで、IP化も拡大していきます。日本だけでなく、グローバルでも展開するつもりです。
さらに今後開発する製品も、BellaBotを参考に、動物に似たデザインを検討するつもりです。
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