+dの「ネゴ」は、様々なポーズを取ったネコの駒を使って対戦する陣取りゲームだ。これまでも、駒に特長があるボードゲームはいくつもあったが、このゲームが画期的なのは、ルールに猫の習性が取り入れられていることと、盤がとても小さく、最終的には盤上が猫でギュウギュウになることだろう。
白と黒に分かれ、1対1で陣取りゲームを行うという意味では囲碁に似たところがあるし、ネーミングとして語呂が良いせいか「ネゴ」という商品名になっているし、ハッシュタグでは「ネ碁」と書かれる場合もあるのだけど、開発者である造形作家でデザイナーの森井ユカ氏(ユカデザイン代表)に訊ねてみると、その成り立ちは囲碁がベースというわけではないという。
「私はもともとボードゲームが好きで、特に、ドイツの『タロ』(積み木のような駒を積み上げて高さを競うゲーム)とか、ニュージーランドの『カテドラル』(小屋や大聖堂などの形の駒を使った街づくり系陣取りゲーム)のような、プレイしながら盤面が美しい造形になっていくものが好きなんです。そして、猫を使うなら、そういうゲームにしたいと思って、『カテドラル』のような陣地を取っていく方向性で考えようということになったんです」と森井氏。
その過程で、スタッフのアートディレクター野島禎三氏から、猫の習性を取り入れたらどうかという提案があったのだそうだ。
実際、ゲームで遊んでみると分かるが、この猫の習性を取り入れた特殊ルールが、ゲームの後半では様々な制約となってプレイヤーに襲いかかり、ゲームはより複雑に、しかもより猫的になっていく。
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