不思議なのは、ゲームを何度かやっていく内に、猫の習性に基づいたルールについてはとても簡単に覚えられるということ。むしろ、ゲーム自体の難易度の調整のために設けられているルール、例えば、盤の端から端までをつなぐように駒を置くことは出来ないとか、1×4マスを占有する細長いネコ「ノビネコ」は、自陣のボスネコに触れるように置いてはいけない、といったルールの方がうっかり忘れがちだ。
ただ、遊んでみると分かるけれど、それらのルールのおかげで、ゲームの面白さがかなり広がっているのも確かなのだ。つまり、ゲーム中に、「ああ、そこをつなげられれば楽なのに」とか思ってしまうシチュエーションがかなり多いことに気がつくわけだ。一番思うのは、1×3マスを占有する駒がないことの不便さ。これは逆に言うと、その駒があれば、様々な局面でとても役に立つということ。
「実際、最初は、1×3マス占有の駒もあったんです。ただ、あまりにも万能に使えてしまうのでなくしました」と野島氏。
そのあたりは、何度もプレイしながらブラッシュアップしていったそうだ。駒の数も種類も最初はもっと多かったそうだ。また、テストプレイでは、先手有利、後手有利がハッキリ出ないように調整することが大変だったという。
そうやって、時間をかけて作っていったゲームなので、もしかしたら必勝法とか、定石のようなものを発見されたのではないかと思ったのだが、森井氏によると「これが、今のところ必勝法は見つかっていません。定石みたいなものも、まだないんです」ということだった。
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