米Appleは9月12日(現地時間)に開催した新製品発表イベントで、環境問題対策の取り組みについての説明にかなり長い時間を割いた。その中で、今後すべての製品ラインで皮革の使用をやめると発表した。
Appleの環境・政策・社会イニシアチブ担当副社長のリサ・ジャクソン氏はイベントで、「皮革はアクセサリーに人気の素材だが、Appleの規模では二酸化炭素排出量が大きい」と語った。皮革をFineWovenに切り替えることで、Appleは2030年までにすべてのApple製品をカーボンニュートラルにするという目標に向けた軌道に乗ることができるとしている。
新しいApple Watchのラインアップ用のバンドは、エルメスコラボ製品を含めてすべて皮革以外の素材になった。
エルメスコラボの新製品の最高価格は、20万4800円だ。以前のエルメスコラボ製品の最高価格は「スチールケースとグルメットメタル・ドゥブルトゥールレザーストラップ」の24万9800円だった。
Apple Watchのバンドだけでなく、MagSafeやiPhoneケースなど、皮革を使ったものはすべてAppleの公式サイトから姿を消した。
同日発表の新素材、「ファインウーブン」は、68%が使用済みリサイクル素材から作られたテキスタイルを採用した「耐久性のあるマイクロツイル」で、感触は「スエードのよう」だとAppleは説明する。
Appleのこの他の環境に関する取り組みについては、記事末の動画を参照されたい。
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