米GoogleのChromeや米MicrosoftのEdgeなど、主要Webブラウザが9月11日から重大なゼロデイ脆弱性に対処するアップデートをリリースしている。この脆弱性「CVE-2023-4863」は、GoogleのWeb向け画像フォーマット「WebP」のヒープバッファオーバーフローに関するもので、既に悪用されているという。
この脆弱性は、米Apple Security Engineering and Architecture(SEAR)と加トロント大学のCitizen Labが6日に報告した。
本稿執筆現在、Chrome、Mozilla Firefox、Brave、Microsoft Edgeがこの脆弱性に対処するアップデートをリリースしている。
Googleは公式ブログで、「CVE-2023-4863のエクスプロイトが存在することを認識している」とした。
また、米Stack Diaryによると、この脆弱性はWebブラウザだけでなく、SignalやGimp、Telegramなど、WebPのライブラリを使うすべてのソフトウェアに影響を与えるという。
WebPは2010年にGoogleがJPEGに代わる画像フォーマットとして発表した。今回確認された脆弱性は、2014年に導入された関数にあり、悪用すれば、システムの制御、データ窃盗、マルウェアの注入などが可能になる。
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