ITmedia NEWS > STUDIO >
セキュリティ・ホットトピックス

WebPコーデックの重大な脆弱性対処でChromeなど主要Webブラウザが緊急更新

» 2023年09月14日 06時38分 公開
[ITmedia]

 米GoogleのChromeや米MicrosoftのEdgeなど、主要Webブラウザが9月11日から重大なゼロデイ脆弱性に対処するアップデートをリリースしている。この脆弱性「CVE-2023-4863」は、GoogleのWeb向け画像フォーマット「WebP」のヒープバッファオーバーフローに関するもので、既に悪用されているという。

 この脆弱性は、米Apple Security Engineering and Architecture(SEAR)と加トロント大学のCitizen Labが6日に報告した。

 本稿執筆現在、Chrome、Mozilla Firefox、Brave、Microsoft Edgeがこの脆弱性に対処するアップデートをリリースしている。

 Googleは公式ブログで、「CVE-2023-4863のエクスプロイトが存在することを認識している」とした。

 webp

 また、米Stack Diaryによると、この脆弱性はWebブラウザだけでなく、SignalやGimp、Telegramなど、WebPのライブラリを使うすべてのソフトウェアに影響を与えるという。

 WebPは2010年にGoogleがJPEGに代わる画像フォーマットとして発表した。今回確認された脆弱性は、2014年に導入された関数にあり、悪用すれば、システムの制御、データ窃盗、マルウェアの注入などが可能になる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.