スタンダードモデルはかなりお買い得な商品になったが、Proモデルはそれを突き放すぐらい圧倒的なスペックのモデルとなった。
ボディはチタニウム、新型A17 Proチップを搭載し、さらに15 Pro Maxには5倍望遠を実現する120mm相当の望遠レンズが搭載された。
チタニウムボディは、軽さと強度、そして美しさを実現している。本体重量は、ProもPro Maxも従来モデルより19g軽くなっている。これは本体重量の10%前後という大きな数値なので、どちらのモデルもとても軽くなったような気がする。
搭載されるA17 Proチップは、台湾のTSMCが生産する最新モデル。回路の微細化技術で世界トップの3nmプロセスルールで生産される唯一のチップである。おそらく将来的にはM3シリーズなども3nmで作られるのだろうが、今のところはiPhone 15 Proだけで使われるはずである。
iPhone 15 Proシリーズのカメラシステムは3つのレンズとセンサーを上手に使って、全部で7つのレンズキットを持ってるかのような焦点距離を実現している。
マクロと超広角レンズとして動作する13mm相当(35換算。以下同)のレンズ、メインの4800万画素のセンサーは、24mm、28mm、35mm、48mmという4種類の画角でセンサーを使うことができる。そして、望遠レンズとしてiPhone 15 Proは77mm、15 Pro Maxには120mmのレンズが搭載されている。
120mmはテトラプリズムを使った特殊な光学系で薄いスマートフォンのフォームファクターの中に120mmの光学系を収めている。
また、左側面にはミュートスイッチの代わりに、新たにアクションボタンが設けられている。このアクションボタンには、従来通りミュートボタンを割当てることもできるし、カメラの起動や、虫眼鏡、ボイスメモの開始……などの9種類の機能のうちのひとつをプリセットとして割当てることもできる。
割当てる機能は設定画面から選ぶことができる。なぜかこの設定画面だけは、設定アプリの中にもかかわらず、やけにグラフィカルなデザインになっている。
多くの新規機能を盛り込んだiPhone 15 Proシリーズは、iPhoneの最新の最高性能を持った商品となっている。
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