注目はなんと言っても、同じハウジングでありながら、ノイキャン方式がアナログからデジタルになったことでどれぐらい違いがあるのか、というところだろう。今回は飛行機で移動する機会があったので、初代とGEN 2の2つを機内に持ち込み、フライト中の機内でキャンセル具合をテストしてみた。
初代は「それほど効かない」という評判だったが、飛行機のごう音はかなりカットできている。こうした均一なノイズには強いようだ。ただ、低音域は完全にカットできておらず、「ドー」という低音ノイズは聞こえてくる。
一方GEN 2では、「最大」にすれば初代が苦手の低域ノイズもうまく処理できている。完全にノイズがゼロになるわけではないが、音楽を再生すれば分からなくなるレベルだ。
キャンセルモードを「標準」「ライト」と落としていくと、次第に低音のノイズが漏れ聞こえてくる。GEN 2における「標準」が、初代の「最大」相当と考えればいいだろう。
一方で機内アナウンスは、特に「MaxAware」にしなくても聞こえてくる。もともとごう音の中でも聞こえる程度のボリュームなので、ノイキャンでも太刀打ちできないという事だろう。
空港ラウンジでもテストしてみたが、近くで大声で誰か呼ぶ声や子供の泣き声などは、そのまま聞こえてくる。人の声の帯域で、かつ突発的な音声はあまり積極的にキャンセルしようとしていない印象を受ける。
初代とGEN 2は、同じハウジング、同じドライバを搭載しているが、チップセットが変更されていることから、音質がかなり違う。初代はノイキャン対応の割には普通のモニターヘッドフォンに近く、カッチリしたバランスで鳴る印象だった。
一方GEN 2は、打楽器系の音の立ち上がりが鋭く、非常にメリハリの付いた音に仕上がっている。チップの変更に伴って処理アルゴリズムも当然書き直されているのだろうが、音質的にはかなり別物になっている。本来なら別の型番を付けてもいいぐらいだが、ドライバ径が50mmなので、50という数字から離れるわけには行かなかったのだろう。
新チップセットではSnapdragon Sound対応もポイントになっているが、あいにくスマホでSnapdragon Sound対応モデルを持っていないので、今回はお預けとなった。今後対応スマホも拡充してくるだろうから、これからの楽しみとして取っておきたい。
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