ホットプレートを開発するにあたって大切にしたのが“体験”だ。もともとホットプレートは家族が集まって、囲んで使うイメージがある。さらにそこにさらなる美味しさやバルミューダらしい“体験”がほしいと考えた。
そして、社内有志でトライアンドエラーを繰り返し、仮のデザインを起こしてモックアップをつくり、寺尾社長にプレゼンテーションしたという。
「模索している段階から寺尾にも見られていて、『なんか面白そうなことやっているな』と言われていました。そこで寺尾にも美味しく焼ける極厚プレートを試してもらったんです。するとそこで、寺尾の“体験”の話が出てきました」(比嘉さん)
コロナ禍のステイホームの間、大好きな寿司屋に行けなかった寺尾氏はYou Tubeで寿司の握り方を学び、自宅で家族を相手に寿司を握っていたそうだ。その家族に料理を振る舞うという体験が、ホットプレートと結びついた。このとき、既存のみんなで囲むホットプレートではなく、“お父さんがシェフになって振る舞うような体験ができる”というスタイルを提案すると決まった。
「コアバリューとして最初に決まったのは、週末のお父さんがヒーローになれるということでした。そのイメージが固まることで、フチのないデザインなどが固まっていきました」(比嘉さん)
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